9月7日(土)岐阜県にある【岐阜メモリアルセンターで愛ドーム】で開催された大会に初出場した。結果はジュニア部門で団体優勝。第2位のチームと3点近く離しての快勝だった。
今年より5人制へとルール変更があったばかりの大きな試合に注目が集まる中、団体メンバーの塚本瑞樹(中3)、内川史琉(中2)、大隈斗希夫(中2)、塚本悠人(中1)、寺本悠人(小4)の5人は、ジュニアとは思えないほどの動きと技で観客を魅了した。大隈の上に内川が倒立で立つ【肩上倒立】の上を、最年少の寺本が前方宙返りをしながら飛び越えると会場から大きな歓声が上がった。

主将の塚本瑞樹は、試合3週間前に腰を怪我し、不安が残る中、試合の1本に照準を合わせ調整をしてきた。演技難度を少し落とした構成だったが、8.250というジュニアトップレベルの得点が出た。

今年度の神埼ジュニア新体操クラブの演技の魅力は、その【運動量】だ。3分間の演技にギュッと詰め込んだ演技は、見ている人を飽きさせなかった。1月から新構成を作り始め、演技完成は3月頃。この大会までに合計100本の通し込みを行ってきてのこの1本に、目標である全日本ジュニア連覇を感じることができた。

木原正憲監督は、「この演技構成は、3か月通してやっとミスなく通せるようになった。不安もあったがよく頑張ってくれた。」と選手を称えた。SNS上でも賞賛の声が多くあがり、話題となった。

メンバーの中心となっている、内川史琉は、「やっと自分の見せたい団体に近づいてきた。」と語り、来る決戦の日まで貪欲に演技動画を見返す。

神埼ジュニアは、10月12日より熊本県で開催される【全日本ジュニア九州地区予選会】に出場する予定だ。昨年の全国大会で準優勝の芦北ジュニア、昨年第3位の佐賀ジュニアと日本一ハイレベルな予選会だ。「優勝はもちろんだが、2位とどれだけ差をつけるか、そしてジュニア初の16点台にどれだけ近づけることができるかの挑戦だ。」という監督の言葉に選手たちは大きく頷く。

すでにこのチームは、さらに未来を見ている。