以前の活動報告で写真で見る新体操の重要性をお話したと思います。
今回はファンの方からお写真をいただきましたので、クラブ選手権からの成果をお話します。
確認ですが、新体操は動く芸術と呼ばれていて、流れるような演技の中で同調性や美しさ、迫力を競います。
しかし、写真で切り取ると変な表情になっていたり、細かいところまで神経が行き届いていなかったり、微妙な動きのずれに気が付くことができます。
そのため、こうして演技会後に写真をいただけることは競技力の向上に貢献していることなのです!!本当にありがとうございます!!
以前から写真に切り取られてもおかしくないようにジュニアに指導してきていますが、どうしても「んっ?」と思う写真があるものです。。。
子どもたちも重々分かってはいるものの演技に懸命になりすぎるところもあります。もっと【相手意識】をもって【自分がどう見られているのかを意識しなさい】と口うるさくいっています。
今回はいよいよ写真で切り取られても恥ずかしくないようなレベルに仕上がってきたのでその一枚一枚を自慢させてくださいm(__)m
Xでもアップしていましたが演技冒頭のこの写真。一番奥の子の足の角度が気になるところではありますが、先頭の跳躍している選手に注目。
このつま先・体のそり・腕の引っ張り
SNS上でも「「美しい!」と話題になりました。
この写真が【奇跡の一枚】ではなく【必然】であることが大切なんです。
どういう意味かというとたまたま撮れたではなく、「ここを撮ってほしかった」んです。だからこうして、練習の同じ場面でも同等の質の写真が!!
本番同様のテンションで、何度も繰り返して、何度も修正を繰り返してこの領域まで地道に進んできたんですね。
続いて体回旋と呼ばれる基本徒手の前後です。簡単に見えるこの形、ひざを曲げずに上体を倒し、腕を左右に引っ張るという、見た目以上にきつく、難しい体勢です。
よくあるのが前の手はよくそろっているが後ろの手の角度やひねり具合が違うという場面です。まっすぐきれいに伸び、左足のつま先をつく部分まできれいに揃えることができています。
さらに、
体回旋後にシュッと止まる場面。演技の流れで見るといきなり止まるのでアクセントになっていますが、ここも物凄い同調性です。一見簡単そうに見えますが、この極限ではない形というのは実は合わせるのが難しいです。なぜなら膝の曲げ具合、ひじの角度、手の位置、手の形、目線等合わせるポイントが多すぎるからです。この写真でも微妙に目線が違うのが分かると思います。
これはバク転前のジャンプの場面です。なんてことないふわっとしたジャンプですがここにもこだわりが!!小さいジャンプでもつま先をつけている時間をそろえることです。ある程度我慢しないとこの場面は切り取ることができません。
そして最大の難関です。
第一タンプリング後の跳躍です。クラブ選手権よりは、かなりあってきていますが、まだまだ表情管理、角度、美しさに課題がありますね。。何度も何度も修正を繰り返してきましたがこのジャンプの形合わせは本当に大変。。
残り10日でしっかりと合わせていきたいと思います。
最後にこの冒頭の1列で伸びる場面の写真。
ここまで腕を引っ張れるチームはなかなかいないと思います。柔軟性に加え、表現力が必要です。アイソレーションもできていないと見せられない動きです。早い動きはもちろん難しいんですが、こういうゆっくりの動きができるのにも高い技術が必要です。(止まって見える)
ということで皆さんの好きな場面はどこですか?ぜひSNSにつぶやいて見てください。
たくさんの写真をありがとうございました。選手・指導者・保護者一同大変感謝しております。